
3月は冬と春の境目の季節。月初と月末とで大きく気候が変わることが特徴です。月初はまだまだ寒く防寒具が手放せない日がありますが、月末になるにつれ少しずつ暖かくなり、春の兆しを感じられるように。早いところでは中旬頃から桜が咲き始め、一気に春らしさが増していきます。お子さんの卒園や卒業といった節目を迎えるご家庭もあることでしょう。ぜひお子さんの成長を喜び、4月からの新生活に向けて親子で準備を進められるといいですね。
3月の自然
タンポポ
タンポポはキク科タンポポ属の草花の総称で、主に3~4月にかけて黄色い花を咲かせます。花が咲く期間は約3日間で、朝につぼみを開き、夕方には閉じるのが特徴です。
鯛
鯛は一年を通して漁獲されますが、主に春と秋に旬を迎えます。特に春先に漁獲される産卵前の鯛は「桜鯛」と呼ばれており、身体全体が桜色を帯びて栄養価が高くなります。
いちご
鮮やかな赤色とあまずっぱさが魅力のいちご。日本のいちごの品種は約300種にも上ります。特においしい旬の時期は1月~3月頃ですが、品種によって多少の差があります。
なたねづゆ
菜の花が咲く季節に降る長雨のことを「菜種梅雨(なたねづゆ)」と呼びます。6月ごろの梅雨とは違い、雨の期間は長くても1週間程度で、しとしとと静かに降るのが特徴です。
3月の行事
ひなまつり

どんな行事なの?
女の子の成長と幸福を願う行事で「桃の節句」とも呼ばれます。ひな人形を飾り、桃の花やひし餅を供えます。また、ちらし寿司やはまぐりのお吸い物などのごちそうでお祝いします。
どうやって始まったの?
昔、中国では3月最初の巳の日に、水辺で災厄をはらう行事が行われていました。また、古来より日本では、この時期に海や山で一日を過ごす習わしがありました。この二つが結びつき、紙の人形で体をなでて水に流す行事が生まれたのがひなまつりの起源とされています。
まめ知識
ひし餅は、かつて緑と赤の部分に、薬効成分のあるよもぎとくちなしの実が使われていました。ひなあられは、野外で神をまつる際の保存食として作られたのが始まりとされています。あられには、春夏秋冬をあらわす桃色、緑、黄、白の4色がつけられています。
3月の記念日
消防記念日(3月7日)
昭和23年3月7日に消防組織法が施行されたのを記念して、日本の消防に関する理解と認識を深めるため、国家消防庁(現・総務省消防庁)により制定された記念日。毎年、消防庁において式典が開催され、消防活動に貢献した人への感謝状の贈呈等が行われています。
靴の記念日(3月15日)
明治3年の3月15日、実業家の西村 勝三氏が日本初の西洋靴の工場「伊勢勝造靴場」を開設したのを記念して、日本靴連盟により昭和7年に制定されました。「伊勢勝造靴場」は、当時、輸入された軍靴が大きすぎたため、日本人に合う靴を作るために開設されたのだそう。
3月の誕生石
アクアマリン
「アクアマリン」は、ラテン語の「水」を意味する「aqua」と「海」を意味する「marine」に由来します。古代の船乗りたちは、航海の安全を祈りるお守りとして身に着けました。また「幸せな結婚を象徴する石」とも呼ばれ、心に潤いや豊さをもたらすと信じられています。