春を思わせる暖かい日と、冬の寒さを感じる日が交互に訪れる3月。天気予報などで「三寒四温」という言葉を耳にする機会も多いですよね。この「三寒四温」、もともとは中国北部などで、実際に7日間ほどの周期で繰り返される気候の変化を指すのだとか。一方、日本では冬にこのような周期が見られることはほとんどなく、代わりに、寒暖の変化がはっきりと現れる2月末頃から3月初めの春先の気候を表す言葉として用いられるようになりました。
3月のくらし
ひな祭り
3月3日のひな祭りは「桃の節句」とも呼ばれ、女の子の成長と幸福を願う行事。ひな壇に男女2体の内裏びなやお供の人形、調度品を飾り、桃の花や菱もちなどを供えます。
啓蟄(けいちつ)
二十四節気の一つで、今年は3月5日。「蟄」は、虫などが土の中に隠れているという意味で、「啓蟄」とは、冬の間ずっと土の中で過ごしていた虫たちが地上へ出てくる時期のこと。
春分(しゅんぶん)
二十四節気の一つで、今年は3月20日。太陽が春分点を通過する日で、昼と夜の長さが同じになります。多くの出会いや別れがあり、新生活の始まりなど変化が多い季節です。
花曇り(はなぐもり)
桜が開花する3月末から4月中旬にかけて見られる曇り空のこと。薄い雲が空全体を覆い、わずかに日差しをさえぎる程度の明るい曇り空を、花曇りと呼びます。
3月の行事
ホワイトデー
ホワイトデーとは、バレンタインデーにチョコをもらった男性が、1カ月後の3月14日にキャンディーやマシュマロなどを女性にお返しする日とされています。日本で生まれたイベントで、起源は定かではありませんが、昭和後期に日本の菓子店や飴菓子組合などが始めたと言われています。ちなみに、欧米には日本の「ホワイトデー」にあたるイベントはありません。一方で、中国や台湾、韓国のように、日本からホワイトデーが広まった国もあります。日本や韓国ではバレンタインの「お返しの日」として、中国や台湾では「恋人の日」として浸透しています。どの国でも、デートをしたり、プレゼントを贈ったりして恋人と過ごすのが定番のようです。
イースター
イースターとは、十字架にかけられて亡くなったイエス・キリストが、3日後に復活したことを祝う「復活祭」のこと。キリスト教においては、クリスマスと同じくらい重要なイベントです。イースターの日付は、「春分の日以後の満月より後にくる最初の日曜日」とされており、欧米では家族でごちそうを食べてお祝いしたり、「エッグハント」と呼ばれるゲームで遊んだりします。「エッグハント」は、イースターのために特別に飾り付けられた卵(イースター・エッグ)を庭や公園に隠し、それを探すゲーム。現代では、チョコレートで作られた卵や、ジェリービーンズなどのキャンディーを詰めたプラスチックの卵で代用することが増えています。
3月の星座
うお座
2月19日~3月20日の誕生星座。
星座の絵では、2匹の魚の尾が結ばれている。ギリシャ神話によると、これは美の女神アフロディーテとその子で愛の神エロスが化けた姿。神々の宴会中に怪物が現われたため、親子は魚の姿に変身して逃げた。その際、離れ離れにならないようにお互いの尾を結んだという。