10月には、全国の八百万の神々が出雲大社(島根県出雲市)に出かけてしまう、と言い伝えられてきました。そのため、神様が出かけてしまう国では「神無月(かんなづき)」、反対に出雲の国(島根県)では神様がたくさんいらっしゃるので「神在月(かみありつき)」と呼ばれています。また、古代では「の=な」であったことから、「神な月」が由来だとする説もあり、「神無月」も「神在月」も、神々が集う大切な月という意味だと考えられています。
9月の歌
まっかなあき(作詞 薩摩忠/作曲 小林秀雄)
まっかだな まっかだな
つたの はっぱが まっかだな
もみじの はっぱも まっかだな
しずむ ゆうひに てらされて
まっかな ほっぺたの きみとぼく
まっかな あきに かこまれている
9月の行事
スポーツの日(体育の日)
「スポーツの日」は、スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う日です。日本の国民の祝日の一つで、2019年までは「体育の日」と呼ばれていました。「体育の日」の由来は、1964年に開催された東京オリンピックにあります。東京オリンピックの開会式が行われたのが10月10日だったことから、これを記念して、1966年に「体育の日」として制定されました。その後、2000年からは10月の第2月曜日となり、2018年に国民の祝日に関する法律が改正されたことで、2020年から「スポーツの日」に名称が変わりました。
ハロウィン
ハロウィンは、古代ケルト人が行っていたお祭が起源といわれています。古代ケルトの暦では、11月1日が新年とされ、大晦日にあたる10月31日の夜に先祖の霊が戻ってくると信じられていました。しかし、このとき悪霊も一緒にやって来て、人間たちに災いをもたらすといわれていました。そこで人々は、身を守るために仮面や仮装をして仲間に見せかけるようになったのです。
そのため、もともとは魔女やゾンビ、ドラキュラといった怪物や怖いものに仮装するのが定番でした。現在のような形になったのは19世紀の後半で、移民とともにアメリカに伝わったハロウィンを怖がる子どもが多かったため、子どもでも楽しめるイベントに変化していきました。
10月の自然
10月になると朝晩が涼しくなり、秋の到来を感じる方も多いでしょう。食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋と言われるように何をするにもいい季節。秋の澄み渡った青空はどこかに出かけたくなりますね。赤や黄に色づいた木の葉、甘い香りの金木犀などを探してぶらりと散策してみてはいかがでしょうか?
もみじ
秋に草木が赤色や黄色に変わる現象を指すが、特に目立って色を変えるカエデの仲間を「もみじ」と呼ぶことが多い。
いちょう
街路樹や公園樹などに多用されている落葉高木で、秋になると扇形の葉が黄色に変わる。実は「ぎんなん」と呼ばれる。
きんもくせい
庭木や公用樹として広く植えられており、秋に小さなオレンジ色の花がたくさん咲く。花の放つ心地よい芳香が特徴。
ひがんばな
まっすぐに伸びた長い茎に大きい花が咲く。花色は赤が一般的だが、白や黄色の花を咲かせる品種もある。