会報誌

子どもたちとデジタル社会【つくし会コラム】

今回は、子ども達がデジタル社会とどう向き合うかについて考えます。

身近になったデジタル社会

現代の私達の生活は本当に便利で、スマートフォンで様々なことができるようになりました。お店や交通機関の予約、お財布がわりにもなります。スマホは、私達にとってだけでなく、未成年にとっても欠かせない存在のようです。

ある調査では、10代男女の約70%が毎日3時間以上スマホを使用すると答えています。さらに今後は、VR機器などを使用した、メタバースと呼ばれる仮想現実世界に入り込む子ども達も増えていくことが予想されます。

教育現場もデジタルに

実際にスタンフォード大学では、Meta社(旧Facebook)が開発したメタバース・カリキュラムを導入するなど、教育機関でも具体的な取り組みが登場しています。小中学校でも、授業の続きや補講はメタバース上で、ということが起こる未来もそう遠くはないはずです。また、何万光年先の星に出掛けたり、恐竜時代を追体験したり、様々な子ども達の夢を実現することが可能になります。

デジタル社会との共存

その一方で、この魅惑的な世界には中毒性があると言えるかも知れません。私達大人は、子ども達に対して現実世界とメタバースの境界線をどのように生きていくのか?示してあげる必要が生じると考えられます。

ここで忘れてはいけないのは、現実世界でしか味わえない人と人との触れ合いやコミュニケーション、共感や共有という概念があることではないでしょうか。幼少期に、その素晴らしさを体験し、自ら分別の判断がつくようにしてあげることも親の役割の一つなのかも知れません。

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