
子どもが好きな食べ物しか食べない、せっかく作った料理も残してしまう…。どんなに工夫して調理をしても通用しない。そんな子どもの偏食にお悩みの方は多いのではないでしょうか。偏食によって栄養に偏りが出てしまうと、免疫力が下がることに繋がったり、成長への影響も気になるところですよね。実際に、子育て中の方の3人に1人は子どもの偏食についてお悩みのようです。
それに、子どもの偏食は親のせいだと思っている方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。同じ環境で育った兄弟でも、お兄ちゃんと弟くんの食の好みに違いがあるように、本人の性格や個性の問題なのです。偏食を改善するには、その子にとってなぜ苦手なのかを探ってあげることがとても大切です。
子どもの偏食って?

味覚が成長し自我が芽生えて主張が激しくなる2~4歳から起こり始め、好き嫌いの程度がひどい場合のことを言います。
例えば、偏食の様子として以下のようなことが挙げられます。
- 特定の野菜を食べない(苦味が強いものなど)
- 好きな物しか食べない
- おやつは食べるのにご飯は食べない
子どもの偏食は成長とともに改善する場合もありますが、好き嫌いがそのまま定着してしまうこともあるようです。大人になっても嫌いな物って確かにありますよね…。子どもの将来の栄養面のことを考えると、しっかり食べて欲しい、少しでも偏食を改善して食べられるものを増やしてあげたいというのが親心ではないでしょうか。
子どもの偏食の原因は?

子どもが食べ物を嫌うにはいくつかの原因があるようです。何が原因かを把握することで改善のヒントにしましょう!
食べ物に対して不快感を抱いたことがある
子どもの味覚は大人の3倍とも言われていてとても敏感です。野菜の独特な苦味や酸味を強く感じ嫌いと判断してしまうことがあるようです。特に「酸味」と「苦味」は本能的に毒と認識したり、自我が芽生えたこどもは未知の食材を危険と判断して食べること自体を拒否してしまうこともあります。
生活習慣が乱れている
間食が多くお腹が空いていないためにご飯を食べないということも考えられます。おやつやジュースでお腹いっぱいになる癖がつくと、好きな物しか食べなくなることに繋がることも。その他にも、睡眠不足や運動不足で空腹感を感じにくくなっていることが原因の場合もあります。
食器やフォークなどの食具が上手く使えない
食器や食具の扱いが苦手なことが原因になっていることもあります。スプーンやフォークを手の大きさに合うものにしたり、ある程度は手づかみ食べを許容するなど気長に待ってあげましょう。お箸も補助付きのものなどをうまく活用してみると良いかもしれません。
食に対して強いこだわりがある
生まれ持った感覚の過敏さやこだわりの強さによって偏食を起こしていることも考えられます。同じ食べ物でも調理の方法で食べられるか否かが変わったり、他の食材と合わさった途端に口に入れることを拒否することもあります。感覚が過敏なあまり、舌触りを大きな違和感として感じることで偏食に繋がる可能性があるようです。
大人になるにつれてクセの強いものを好むようになることがあるように、子どもの感覚は大人よりも敏感なため、子どもに好き嫌いが多いのは自然なこととも言えます。その子にとって何が苦手なのかを理解して、それを克服できるようお手伝いしてあげるのが偏食の改善への大きな一歩になりそうですね。
子どもの偏食、対策は?

苦手な原因に寄り添いながら食材の調理法を工夫したり、食事の環境を整えてあげることがとても重要なポイントです。味をまろやかにするためにとろみをつける、調味料を工夫する、繊維質な食感を和らげるためによく煮込むなど方法は様々です。
こちらの記事でさらに具体的な対策を紹介しています。↓
【子どもの偏食について】原因と具体的な対策案をご紹介します!
最後に

子どもの偏食は決して親のせいではなく、子どもの味覚が過敏なことや本能的、個性や性格に関係している部分が大きいようです。お子さまの好き嫌いによって毎日一生懸命作った料理を食べてもらえないことが続くと、心に余裕が持てなくなってしまったり自分を責めてしまう事もあるかもしれません。そんな時は「誰のせいでもない」ということを思い出して頂けたらと思います。
偏食による栄養バランスが気になる時には、料理にサッと混ぜるだけで栄養をカバーできる商品もあります。「今日手抜き料理だな…。」なんて時も気持ちが楽になるし、子どものためにも自分のためにもなるので一石二鳥ですよ!
便利なものもうまく取り入れつつ、しっかり子どもの成長をサポートしてあげましょう。