夏の暑さのピークを迎える8月。この時期は、夜空を彩る花火大会や夏祭りなど、楽しいイベントも多いですよね。8月の和名である「葉月」には「木の葉が落ちるころ」という意味があり、立秋を過ぎると暦の上では秋が始まります。とはいえ、しばらくはまだまだ厳しい暑さが続くこの時期。水分補給をしっかりすることや、エアコンの設定温度や服装の工夫による体温調節などに注意して、夏バテしないように夏を満喫したいものです。
8月の行事
山の日
「山の日」とは、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」という趣旨の国民の祝日で、毎年8月11日に定められています。2016年に新しくできた祝日ですが、他の祝日とは異なり、山に関する特別な出来事や由来などがあったわけではないそうです。きっかけは、1995年に「海の日」が国民の祝日となったこと。これをきっかけに、複数の府県で独自の「山の日」ができ、次第に国民の祝日とする構想が本格化していきました。当初は、お盆休みと連続させやすい利点があるとして、8月12日に制定する案が採用されました。しかし、8月12日は日本航空123便墜落事故が発生した日だったことから、見直しが検討され、最終的に8月11日に決まりました。
終戦記念日
8月15日は終戦記念日です。子どもたちに伝えるにはいろいろと難しさを感じる話題でもありますが、戦争は遠い過去の話ではなく、未だに私たちの近くにあります。テレビニュースを通じて、「核兵器」「ミサイル」などの言葉を耳にする機会もあるでしょう。だからこそ、終戦記念日をきっかけに戦争について知ったり、平和や命について考えたりする機会を大切にしたいものです。終戦記念日については、「たくさん人が死んでしまって、もう戦争はやめると約束した日」などと簡単な言葉で伝えるとわかりやすいかもしれません。また、戦争をテーマにした絵本を一緒に読んだり、戦争で亡くなった方々を偲んで黙とうをしてみるのもいいかもしれませんね。
8月の星座
しし座
7月23日~8月22日の誕生星座。
心臓の部分に輝く1等星のレグルスと、尾の先にある2等星のデネボラを結んで胴体を作り、レグルスの北にある星をつないで顔を作ると立派なライオンの姿になる。ギリシャ神話では、森に住み人を襲うライオンとされ、勇者ヘルクレスが3日掛けて退治したという。
8月のくらし
花火大会
もともとは江戸時代に疫病が流行した際、死者を弔うために始まったのだとか。その後、蒸し暑い日本の夏に、夜風にあたって花火を眺めるという夕涼みの文化として根付いていきました。
浴衣
夏の着物の一種。平安時代に入浴時に着られていた「湯帷子(ゆかたびら)」が起源とされ、現在では大人から子どもまでお祭りや花火大会などで着ている姿がよく見られます。
立秋(りっしゅう)
二十四節気の一つで、2023年は8月8日です。立秋は、暦の上で秋が始まる日。この頃から空が高くなり、「いわし雲」「うろこ雲」などと呼ばれる雲が見られるようになります。
処暑(しょしょ)
二十四節気の一つで、2023年は8月23日です。処暑とは、厳しい暑さの峠を越したころです。暑さがやわらいで朝夕には涼しい風が吹き、心地よい虫の声が聞こえてくる季節です。