「お金」を教えるのって難しい!
今号では、子どもとお金について考えてみたいと思います。子どもに「お金」についての話しをするのは難しいですよね。お金にとらわれずに、ダイナミックに発想してもらいたいという考え方もありますが、お金について学ばなければ、将来、仕事で苦労したり、私生活に支障が出たりすることもあるでしょう。
「対価」はコミュニケーションの本質
まず、子ども達に理解してもらいたいのは「対価」という考え方です。物を手に入れたり、人に何かしてもらったりするときには必ず対価が発生します。対価は、お金だけに限らないかもしれませんが、相応の交換によって人間関係は成り立っていると言えます。言い換えれば、人間社会はご恩の返し合いによって出来上がっているということだと思います。これは、コミュニケーションの本質にもつながるかもしれません。
「投資」という考え方を知っておく
もう一つ、子ども達に学んで欲しいのは、「消費」と「投資」の違いについてです。消費とは、短い時間でリターンがあるもので、投資とは、長いタームで考えたときに得をするかもしれないという、この2つの事象があります。投資については、必ずしも直接的にお金で返ってくる訳ではなく、自分の能力が高まったり、知識や経験を得ること、仲間が増えることによって将来賃金として戻ってくることもあるでしょう。
いずれにせよ、お金に対する感性を育み、生きる糧を得ることは、豊かな人生を送るための重要な要素になることに間違いありません。