子どもが甘えてくる姿って本当にかわいいですよね。
でも、タイミングによっては困ってしまったり、ついイライラしてしまったりすることも。
さらにいつまでも甘えてくる我が子を見て、「このまま甘えさせても大丈夫?」「将来ワガママな子にならない?」と不安になり、接し方に悩むという方も多いのではないでしょうか。
今回は、子どもが甘えてくる心理や受け入れていい要求、“甘えさせる”と“甘やかす”の違いを徹底解説します。
子どもが甘えてくる心理
抱っこ、くっついてくる
自分で歩けるのに抱っこをお願いしたり、べたべたくっついてスキンシップを求めるのは安心感を得たい気持ちからの甘えです。
下にきょうだいができた時や、保育園や幼稚園への入園などにより、一緒にいる時間が減って寂しく感じると増えてくる甘え方です。
なんで?と質問攻めをしてくる
いろんなことが気になってくるのは自然なことですが、何度も質問攻めをされて疲れてしまう保護者の方もいるのではないでしょうか。
実はこれも甘えたい気持ちの表れで、適当にあしらわれると自分の“知りたい気持ち”にこたえてくれるまで何度も質問攻めをしてしまうことがあるそうです。
忙しいときや答えに困る質問をされたとしても、できるだけ質問に向き合い、知りたい気持ちを満足させてあげると次第に質問攻めも落ち着くようになるでしょう。
無理なわがままを言ってくる
たとえば、重い荷物を持っているときや下の子のお世話をしているときに抱っこをせがまれたり、おもちゃを買ってと泣かれたりすると困ってしまいますよね。
子どもが無理なわがままを言ってくるのは、ママやパパの気を引きたいという心理が隠れています。
感情のまま怒鳴ったり、子どもを突き放すような対応はしないようにしましょう。
できることを「できない」と言う
今まで自分でできていたのに「できない」と言って甘え始めるのは、環境の変化などによるものだと言われています。
下にきょうだいができた時や、幼稚園や保育園への入園、進級などによりお兄さん・お姉さんになることにプレッシャーを感じ、そうした中で頑張っていると、おうちではママやパパにお世話をしてもらいたくなるようです。
甘えさせると甘やかすの違いは?
日常生活の中で、いい甘えと悪い甘えを即座に見分けて対応するのは難しいですよね。
“甘えさせる”と“甘やかす”の線引きがしやすくなる2つのポイントをご紹介します。
“甘えさせる”の2つのポイント
1.情緒的なことやスキンシップ
例えば、「お話聞いて!」「抱っこして!」などのお願い。
「子どもに絶対さみしい思いをさせない」というのは意外と難しいものです。
そんな中、子どもが求めてきたタイミングでスキンシップやお話を聞いてあげることで、少し不安を感じていたとしても「自分は愛されている」と再確認することができます。
2.子どもの気持ちから出る要求
例えば着替えやトイレなどを「手伝って」とお願いしてくるとき。
一人でできていたのに急にお手伝いを要求してくるのは不安や構ってほしい心理の表れです。
お手伝いして欲しいという要求を聞いて受け入れてあげることは、子どもの自信や自己肯定感の成長に大きく関わります。
“甘やかす”の2つのポイント
1.金銭的・物質的な要求に全てこたえる
「これ買って」「お小遣いちょうだい」など、物質的・金銭的な要求を全て受け入れてしまうことは“甘やかし”になります。
だからと言って、全部ダメと頭ごなしに否定するのではなく、欲しい理由を聞いたうえで「おもちゃはお誕生日の時に買おうね」「おうちのおやつを食べてから買おうね」など親子間での約束事を作るといいでしょう。
2.親の都合からの行為
「自分がやった方が早いから」「時間がないから」となんでも先回りしてお手伝いをするのもNG。
自信や自立心が育まれずに、自己中心的な考え方や責任転換をする癖がついてしまいます。
たしかに親がしてあげた方が失敗も少なく時間もかかりませんが、できることはなるべく自分でさせること、お手伝いはお願いされるまでグッとこらえることが大切です。
“甘えさせる”のは自立への近道!
似たように見える行動でも、“甘えさせる”と“甘やかす”は全くの別物。
泣かれたり暴れたり、時にはぶつかることもありますが、しっかりと向き合うことで子どもも甘え方を覚えていきます。
このときパパとママで対応が違うと矛盾を感じ、子どもは混乱してしまいます。
大人たちの対応にしっかり一貫性を持つことが大切です。
また、ママに甘えたり感情をぶつけたりする子が多く、どうしてもママへの負担が大きくなりがちです。
ママにしかできないこと、パパにしかできないこと、ママでもパパでもできること。
役割分担をきちんと行い、正しくたっぷりと甘えさせながら家族で子どもの心の成長を見届けましょう。