子どもが生まれると「将来はこんなふうに育って欲しい」「色んな事をさせてあげたい」と期待が膨らむ反面、どうやってこどもに教育をしていけばいいんだろうと不安に思う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、子どもに教育を行ううえで大切なことを、具体的にご紹介していきます。
こどもの教育って?勉強だけが全てじゃない!
教育というと勉強や習い事を想像する方も多いかと思いますが、子どもの教育はもっと前段
階である、しつけや心の成長からはじまります。
なので、勉強をする事も大事ですがその前にまずは「生きる力」を育むことが大切です。ここでは、「生きる力」を育むうえで特に重要な親と子どもの関わり方について紹介していきます。
特に大切にしたいのが以下の3点です。
- 子どもの自立を促す
- 子どもの可能性を伸ばす
- 子どもに自信を持たせる
子どもは元々学ぶ力を持っています。ママやパパはそれをサポートしてあげることや、可能性を狭めないことを意識して接する事が大切です。
我が子の力を信じ温かく見守りましょう!
生きる力1:子どもの自立を促す
ここでは、子どもの自立心を促すしつけについてご紹介します。
「甘える」と「甘やかす」
「甘える」と「甘やかす」では全然意味が違うのもポイントです。
「甘える」というのは、こどもが主体となり、こどものペースが守られている状態のことを言います。
一方で、「甘やかす」というのは大人の都合や感情でこどもをコントロールしようとすることです。「心配だから」と先回りして手を貸すことは、こどもの成長の妨げになってしまうため、注意が必要です。
親にたっぷり甘えさせてもらったこどもは、親子の愛着形成がしっかりとなされているため、自立心が芽生えるのもスムーズです。
自分のことは自分でさせる
「子どもだから」となんでもやってあげてしまうと、子どものできる力が育たなくなってしまいます。年齢相応のことで、練習すれば少しずつできることは、できるだけ自分でさせましょう。
「喉乾いた」⇒「喉が渇いたからお茶が飲みたい」
※どうしてそうしたいのか、何を飲みたいなど詳細に伝えるように教える。
「着替えをする」⇒「お外に遊びに行くから着替える」
※なんのために着替えるのかなどを詳細に伝えるように促し、着替えのサポートをする。
生きる力2:子どもの可能性を伸ばす
ここでは、子どもの可能性を伸ばす教育についてご紹介します。
失敗しても叱らずに認める
何度も同じ失敗を繰り返されると「どうしてできないの?」「前にも同じこと言ったよね!」と叱りたくなりますが、自らトライしたことを認めてあげることが大切です。
失敗をして傷ついているのは、子ども自身です。
「凄い!ここまで一人でできたんだ!じゃあ、次はここまでやってみる?」と前向きになる言葉をかけつつ、挑戦する機会をたくさん作ってあげましょう。
好きなことをさせて好奇心を育てる
「あれが気になるな」「楽しそうだな、やってみようかな」という好奇心の種は、幼少期の外部からの刺激により芽吹きます。
親が先導して無理やり体験させる必要はありませんが、子どもにいろいろなものが世の中にはあることを見せ、聴かせ、味わわせることは、新しい発見のきっかけになります。
子どもがチャレンジしたいと思ったことには否定をせず、長所を伸ばすためにも、好きなだけやらせてあげましょう。
子どもの気持ちに耳をかたむける
親の考えを押しつけることをせず、子どもの気持ちに耳をかたむけ受け取ることも、教育においては大切なことです。
親に気持ちに寄り添ってもらうことは、子どもの心に大きな安心をもたらします。
指導的な言葉がけや関わりが必要な場合も、まずはこどもの感情を受け入れます。
信頼関係を深めることで、その後の指導もスムーズに進みます。
生きる力3:子どもに自信をもたせる
ここでは、子どもに自信をつける親の関わり方についてご紹介します。
子どもは親から愛情を受け取り、学び、自分を認めることで自信をつけていきます。
子どもの個性を尊重する
子どもの将来に、親は大いに期待してしまうものです。
しかし、子どもにはそれぞれの個性があり、兄弟姉妹でも性格や得意分野は異なります。
周りの子と違う事をしているからといって「うちの子だけなんで?」と思わず、「うちの子、面白い!」くらいの気持ちで成長を見守りましょう。
個性として認めることはとても大切なことです。
親の不安をこどもに伝えない
仕事や家事、育児で忙しく、余裕がない毎日かもしれません。
しかし、親のストレスを子どもは敏感に感じます。子どもは不安になり、自信を持った行動ができなくなる可能性があります。
子どもの不安を緩和したいときは「大丈夫だよ」「失敗してもいいよ」とポジティブな言葉をかけてあげましょう。
愛情をしっかりと伝える
子どもに面と向かって愛情を伝えるのは、なんだか気恥ずかしいものかもしれません。
ただ「今の〇〇ちゃんが大好きだよ」などとありのままの自分を受け入れてもらえることは、子どもにとって自己肯定感を育むための大切な経験となることでしょう。
「生きる力」は家庭や遊びのなかで学ぶもの
子どもにとって、遊びは最高の学びの場です。遊びを通して、人との協調性や感情を学んでいくもの。外へ出て自然に触れることだけでも、たくさんのことを学んできます。
そして、何かに挑戦する勇気や不安を乗り越えていく力というのは、親や家族とのコミュニケーションで育んでいくものです。
そうやって「生きる力」を育んだ先のステップに、はじめて勉強や習い事が出てきます。
「勉強だけが教育ではない」ので焦らず、まずは毎日のこどもとのコミュニケーションからはじめていくのはどうでしょうか。
日々の小さな積み重ねが、子どもの「生きる力」を更に成長させきっと大きなものになりますよ。