「魚を食べると頭がよくなる」と聞いたことはありませんか?
実はこのフレーズには、しっかりと栄養学的な根拠が存在するんです!
世界が注目する育脳成分“DHA”とは?
わたしたちの脳の60%は脂肪でできていて、その主成分は「DHA」という脂肪酸です。
この「DHA」は魚の油に多く含まれており、脳の発達や働きを向上させるのに重要な栄養素であるということが分かっています。
イギリスの学者が
「日本人の子どもの知能指数が比較的高いのは、肉中心の食生活である海外に比べDHAを含んだ魚を食べる機会が多いから」
と発表したことにより
世界中からDHAに注目が集まり、「育脳にDHAがどのような影響を与えるのか」という研究が盛んに行われてきました。
読解力が向上!?
イギリスでは、健康な小学生を対象に
【1日600mgのDHAを摂取した児童】と【摂取しなかった児童】の「読解力」を比較する研究が行われました。
出典:https://report.ajinomoto-kenko.com/hatsuiku/kaiketsu.html
その結果、DHAを摂取した児童の読解力が向上したことが報告されました。
このように、DHAは子どもの学習能力の発達を高める育脳効果があること分かっています。
精神的な向上にも
DHAは、読解力や読み書きなどの学力だけでなく、集中力や社会性などの精神的な能力も向上させることが期待されています。
健康な小学生を対象とした研究で
【1日600mgのDHAを摂取した児童】と【摂取しなかった児童】の行動を保護者に評価してもらったところ
DHAを摂取した児童は摂取しなかった児童に比べて、反抗性および多動性(落ち着きのなさ)が大幅に減ったという結果が発表されました。
出典:https://report.ajinomoto-kenko.com/hatsuiku/kaiketsu.html
また、情緒不安定なども改善されており、子どもたちはDHAを摂取することで社会性の高い行動がとれるようになったと考えられています。
このように、子どもの健やかな成長、特に脳の発達に役立つ栄養素として国内外で注目を集めるDHAですが、その摂取量は不足しがちです。
また、学力に関する同じような研究を【健康な高校生を対象】に行った結果
【DHAを摂取した生徒】と【摂取しなかった生徒】とでは、ほとんど結果が変わらなかったというデータもあります。
つまり、DHAに育脳を期待するのであれば、脳が発達途中にある幼少期から積極的にDHAを摂ることが肝心です。
多くの研究により、DHAの重要性は年々認知されてきています。
現在はサプリメントなども販売されており、アレルギーや好き嫌いで魚を食べないという子どもでもDHAを摂取しやすくなってきています。
子どもの未来の為にも上手に活用して、はやめの育脳を始めてみてはいかがでしょうか。