さわやかな春風が吹き、草木が芽吹く4月。新年度を迎え、心新たにスタートしよう!という前向きな気持ちにさせてくれる季節ですよね。普段は忙しく毎日を過ごしているお父さん・お母さんも、天気の良い週末はぜひお子さんと一緒に、いつもより少し遠くまでお散歩に出かけてみてはいかがでしょうか? 道端に咲いた小さな花や虫を見つけたり、ぽかぽか太陽の下で日向ぼっこをしたり……。穏やかな時間を過ごしながら、ゆっくりと親子の対話を楽しめそうですね。
4月の歌
はるがきた(作詞 高野 辰之/作曲 岡野 貞一)
はるがきた はるがきた どこにきた
やまにきた さとにきた のにもきた
4月の行事
お花見
気持ちの良い春の季節に、美しい桜の木を眺めながら食事などを楽しむ「お花見」。もともとは、農耕にまつわる神事の一つとして始まったといわれています。昔は、田んぼに「田の神」がいると考えられていて、その神様は冬の間は山へ行き、春になると農民たちが住んでいる村へ帰ってくると信じられていました。
そして、春になって桜が咲くと、農民たちは「田の神が帰ってきた」と考え、桜の木の下に集まって料理や酒でおもてなしをしました。当時のお花見は、田の神を迎え、その年の豊作を祈る大切な行事だったのです。
それが後に、宮人や貴族の「花の宴」へと移り変わり、8代将軍・徳川吉宗によって現在のお花見の風習が確立したといわれています。
エイプリルフール
エイプリルフールとは、毎年4月1日には「罪のない嘘やいたずらで笑わせてもいい」という習慣のこと。日本には、大正時代に欧米から伝わり、広く知られるようになりました。
実はエイプリルフールがいつ、どうして始まったのか、はっきりとしたことは分かっていません。
有力だと考えられているのは、16世紀にフランスで1月1日を新年とする改暦があったとき、それに反対した人たちが、旧暦のままの4月1日を「嘘の新年」として祝ったのが始まりという説。
そのほかにも、インドの春祭りにいたずらをし合う風習があり、それがヨーロッパに伝わったという説や、古代ペルシャ発祥の「シズダベダール」というお祭りが原型という説、イギリスの王政復古の記念日「オークアップルデー」が起源という説など、さまざまな説が唱えられています。
4月の自然
さくら
現在日本で見られる桜の種類は500種以上ともいわれています。種類によって、花の大きさや数、花色などがさまざまに違う桜。お散歩中に桜を見つけたら、どんな品種かじっくり観察してみるのもおすすめです。
ソメイヨシノ
日本の桜の約80%を占める、最もポピュラーな品種。丸く中輪の一重咲きで、色は淡い紅色。
ヤマザクラ
本州、四国、九州に分布する野生種。色は白色から淡紅色で、大きさは中輪。新芽が開花と同時に成長する。
ヤエザクラ
花びらが重なって咲くように見える八重咲きの桜の総称。花びらが20枚以上の桜を指すことが多い。
シダレザクラ
枝が垂れる桜の総称。品種としてのシダレザクラは、淡紅色で小輪の花を咲かせるエドヒガンが下に垂れるものを指す。