
2月は、暦のうえでは立春を迎えるとはいえ、まだまだ寒さが厳しい日も多い季節です。寒さをしのぐために着物を重ねて着ることから2月を「衣更着(きさらぎ)」と呼ぶこともあり、十分な防寒が必要な時期といえるでしょう。昔から「二月は逃げて走る」ということわざがあるほど、あっという間に過ぎてしまう慌ただしい月ですが、節分やバレンタインデーなど、2月ならではのイベントを楽しみながら季節を感じて過ごしたいものですね。
2月の自然
うめ

梅は一年の中で最も早く花を咲かせる種の一つで、古くから松や竹と合わせて正月飾りに使われてきました。その生命力の強さから、長寿を願う縁起の良い花の一つとされています。
めじろ

全長約12cmで、黄緑色で名前のとおり目の周りが白いことが特徴。この白い輪の正体は小さな白い羽毛で、目の周りに密になって生えています。日本全国で見られる小鳥です。
こまつな

冬の小松菜は、雪の寒さに耐えようと栄養分を蓄えるため甘いのが特徴で、旬の2月は特に美味しいといわれます。栄養価は非常に高く、ビタミン類やミネラルなどが豊富です。
春一番

春一番は、立春から春分までの間に、初めて吹く暖かい南よりの強い風です。名前の由来は、漁師の間で「春一」と呼ばれていた強い南風を「春一番」と呼ぶようになったといわれます。
2月の行事
節分

どんな行事なの?
一年間の無病息災を祈って、「鬼は外、福は内」と大きな声をかけながら豆をまきます。近年では、その年の恵方を向いて巻き寿司を食べる「恵方巻き」の風習も浸透しています。
どうやって始まったの?
節分のもとになったのは、中国から伝わった「追儺(ついな)」と呼ばれる行事です。疫鬼を魔除けの力を持つ穀物で追い払う行事で、鬼を祓う役人が盾と矛を持って、貴族たちと鬼を追い回す風習がありました。これが日本に伝わり、節分に豆まきをするようになりました。
まめ知識
鬼を追い払うために、豆まきのほか、鬼の嫌いなヒイラギの枝にいわしの頭を刺した「やいかがし」を飾る風習も。また、地方によっては「鬼は内、福も内」と唱えたり、年男が豆をまいたりするなど、独自の風習も見られます。
2月の記念日
国民の祝日に関する法律」によって制定された祝日の一つ。文字通り、「建国をしのび、国を愛する心を養う日」として定められています。2月11日に制定されたのは、日本の初代天皇とされる神武天皇が即位した日である「紀元節」に由来していると言われています。
猫の日(2月22日)

愛猫家の文化人が設立した「猫の日実行委員会」が1987年に制定した記念日。日付は、猫の鳴き声「にゃん・にゃん・にゃん」の語呂合わせが由来です。猫の日は世界各国で制定されており、例えばヨーロッパの多くの国は2月17日をWorld Cat Dayと定めています。
2月の誕生石
アメジスト
「アメジスト」は、ギリシャ神話でワインの神バッカスの悪戯で水晶に変えられてしまった少女「amethyst」に由来するという説のほか、諸説あるようです。「酔いを避ける」といわれ、身に付ける者の思考をクリアにして、素早く対処できる力を与えるとされています。
