5月は、春から初夏へと季節が移り変わる、最も過ごしやすい時期の一つです。新緑がまぶしく、山や街路樹の若葉がいきいきと輝くことから「新緑の季節」とも呼ばれます。湿度が低くて爽やかな風が吹くため、お出かけにも適した気候です。5月5日のこどもの日には、男の子の健やかな成長を願って鯉のぼりや兜などを飾る風習が各地で見られます。自然の恵みと子どもの成長を大切にしてきた、日本らしい風景が広がる月といえるでしょう。
5月の自然
皐月(さつき)
5月の和名。田植えの時期にあたることから、「早苗(さなえ)」を植える月、という意味の「早苗月(さなえづき)」が縮まって「さつき」になったといわれています。
ツバメ
春に日本へ渡ってくる渡り鳥。害虫を食べてくれるため昔から人々に親しまれ、「ツバメが巣を作る家は縁起がよい」とも。5月頃にはひなが生まれ、親鳥が餌を運ぶ姿が見られます。
新茶
その年の春に初めて摘み取られるお茶のこと。4月下旬から5月にかけて収穫され、冬の間に養分を蓄えた若い芽から作られるため、香りが高く、まろやかな甘みがあるのが特徴です。
走り梅雨(はしりづゆ)
主に5月頃に、梅雨の前触れのような天気になること。雨の日が続いたり、湿度が高くなったりしますが、その後再び晴れの日が続くことも多く、本格的な梅雨とは区別されています。
5月の行事
母の日
どんな行事なの?
アメリカ発祥の行事で、母親への感謝を伝える日。カーネーションを贈る習慣があります。日本では毎年5月の第2日曜日に祝われ、花以外にも手紙やプレゼントなどを贈ります。
どうやって始まったの?
1900年代初め、アメリカのアンナ・ジャービスという女性が、亡くなった母を追悼する集会を開いたことがきっかけだと言われています。この活動が広まり、1914年にアメリカで正式な記念日として制定されました。その後、日本にも伝わり、現在の形で定着しました。
まめ知識
カーネーションを贈る習慣は、アンナ・ジャービスが母の好きだった花として配ったことが由来とされています。赤いカーネーションは「母への愛」、白いカーネーションは「亡き母への追悼」を意味するといわれています。
5月の記念日
国際看護師の日(5月12日)
近代看護の基礎を築いた英国の看護師、フローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなんで制定された国際的な記念日です。この日には、医療現場で働く看護師への感謝を伝える活動や、看護の重要性について考えるイベントなどが世界各地で行われています。
世界禁煙デー(5月31日)
毎年5月31日に実施される記念日。喫煙による健康への影響を広く知ってもらい、禁煙を呼びかけるために世界保健機関(WHO)が制定しました。日本では、5月31日~6月6日を禁煙週間として、国や自治体が禁煙を呼びかける活動を行っています。
5月の季語
青葉(あおば)
春に芽吹いた若葉が成長し、木々の葉が濃く鮮やかな緑に広がる様子を表す季語。山や森が力強い緑に包まれる風景を表す言葉で、生命の勢いや爽やかな初夏の空気を感じさせます。代表的な俳句に「目には青葉 山ほととぎす 初鰹(山口素堂)」などがあります。





