新しい年が始まり、今年も頑張ろうと気合十分の人、お正月が終わったばかりでまだなんとなく日常生活のペースに戻れていない人など、さまざまかもしれません。1月の和名は睦月(むつき)。「睦み合いの宴を行う月」を意味する「睦び月」が由来だといわれています。睦み合いとは、仲良くすること・仲睦まじいこと・互いに親しみ合うこと。お正月に家族や親戚などで集い、にぎやかに過ごすことが月名となっていると考えると素敵ですね。
1月のくらし
初日の出
1月1日の朝の日の出のこと。「四方拝」という天皇の元旦の儀式が始まりで、それが庶民の間に現在の形で広まり、初日の出を拝むという習慣になったといわれています。
小寒(しょうかん)
二十四節気の一つで、今年は1月6日です。小寒は「寒の入り」ともいわれ、これからさらに寒さが厳しくなるころ。小寒から節分までの三十日間のことを「寒の内」といいます。
成人の日
新成人を祝福し大人への自覚を促す日。各地で「成人式」が行われ、華やかな晴れ着を身にまとった新成人達が集います。1月の第2月曜日と定められており、今年は1月8日です。
大寒(だいかん)
二十四節気の最終節で、今年は1月20日。一年でいちばん寒さが厳しくなるころで、各地で一年の最低気温が記録されることも多い時期です。「寒の内」の真ん中にあたります。
1月の行事
初詣
初詣とは、1年で一番はじめに神社やお寺にお参りに行き、新年の幸せを祈願すること。そのルーツは、平安時代から伝わる「年籠り(としごもり)」という風習だと言われています。「年籠り」とは、神社の氏子の家々の家長が神社にこもり、新年の豊作や安全を夜通し祈るというもの。時代を経てこの「年籠り」が、大晦日にお参りする「除夜詣」と、元旦にお参りする「元日詣」に分かれたのではないかと考えられています。もともとは居住地域の氏神様がまつられる社寺、または新年の恵方にある社寺を参拝する「恵方参り(えほうまいり)」をするのが習わしでしたが、時代の流れとともに、名のある社寺を自由に選んで参拝するスタイルに変遷していきました。
鏡開き
鏡開きとは、お正月の間に飾っていた鏡餅を神棚や床の間から下げ、無病息災を祈願して食べる行事のことです。鏡餅や鏡開きの「鏡」は平和・円満、「開き」は末広がりを意味します。「鏡割り」とも言われるものの、「割る」は壊すことに通じる忌み言葉であるため、一般的には縁起を担いで「鏡開き」と呼ばれます。鏡開きをする日は、基本的に松の内が明けたあと。ただし、地域によって松の内が明ける日は異なり、鏡開きの日付にも違いがあります。鏡開きで使用したお餅は、木槌などで叩いて食べやすい大きさに割って、かき餅やお雑煮、おしることいったお餅料理にして食べます。鏡開きをした鏡餅をどのように食べるか、家族みんなで話し合って決めるのも楽しそうですね。
1月の星座
やぎ座
12月22日~1月19日の誕生星座。
下が尖った三角形に星が並んでいるのが特徴。このやぎは、ギリシャ神話では牧神パンが変身した姿。神々が宴会をしているところに怪物が現われたため、パンは魚に変身して逃げようとしたが、慌てていたために上半身は元の姿であるヤギのまま残ってしまったという。