片付けは難しいからこそ癖付けたい
今号では、子どもの「片付け」について取り上げたいと思います。保護者の皆様の中には、子どもに対して「片付けなさい!」というのが口癖になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。大人にとっても片付けることは頭を使うことであり、体力を使うことだと思います。幼少の頃から子どもには片付ける癖をつけてもらいたいですよね。
物が散らかるのは自然なこと!?
この世には、「エントロピー増大」という法則があるのを聞いたことがあるでしょうか。この法則からすると部屋が散らかるのは、自然の摂理だと説明することができます。簡単に言えば、「物事は放っておくと乱雑・無秩序・複雑な方向に向かい、自発的に元に戻ることはない」ということになります。つまり、秩序の保たれている部屋も放っておけば、そのうち物が散らかっていきます。ずっと片付けをしないでいると足の踏み場もないほどになってしまうことも。
この自然の摂理に抗うためには、片付けの習慣を作ること以外に方法がありません。したがって、整理整頓をしないと落ち着かない、気持ちが悪いというところまで持っていけたら成功だと考えられます。
子どもの片付けのサポート、何をすればいいの?
しかし、いきなり子どもが自分から片付けることはできませんので、大人が誘導してあげることが重要です。バックやランドセルをしまうところ、洋服を入れる場所、帽子を掛けるところなど、モノの定位置を決めることも整理整頓の秘訣になるかも知れません。家に帰ったら片付けをする、整理してから出掛ける、寝る前に元の位置に戻すなど、家庭のルールを作ることも大切だといえるでしょう。