さわやかな春風が吹き、満開の桜が目にまぶしい4月。入園・入学や進級などで環境が変わったり、新生活がスタートしたという方も多いかもしれませんね。特に幼稚園や保育園に入園し、初めて家族と離れて過ごすお子さんにとっては、期待や不安で毎日ドキドキの連続。気温も温かくなり、外遊びに最適の季節でもあるので、お天気の良いお休みの日にはぜひ親子でのんびりお出かけしてみてはいかがでしょうか?
4月の行事
花まつり
中国から伝わった「花まつり」は、仏教の祖である釈迦の誕生日を祝う行事で、正式名称は「灌仏会(かんぶつえ)」。釈迦の生誕が4月8日とされているため、花まつりはこの日に開催されるのが一般的です。ただし、旧暦の4月8日や月遅れの5月8日に開催するお寺もあり、地域によって異なることも。この日、寺院などでは、花で飾った花御堂(はなみどう)を作り、その中に釈迦の像を安置します。これには華やかな色や香りを持つ花によって仏を供養するという意味があり、花御堂は色とりどりに飾られます。人々は、この像にひしゃくで甘茶という、アマチャの木から作られた独特な甘さのあるお茶をかけます。こうすることで、無病息災などを祈るのです。
昭和の日
「昭和の日」は日本の国民の祝日の一つで、日付は4月29日です。もとは昭和天皇の誕生日で、植物に造詣の深かった天皇にちなんで「みどりの日」と制定されていました。その後、2007年に「昭和の日」と改名され、「みどりの日」は5月4日に移動しています。「昭和の日」の趣旨は、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」と祝日法で定められています。60年以上続いた昭和は、戦争や天災が数多く起きた一方、東京オリンピックや大阪万博が開催され高度経済成長を遂げるなど、大いなる発展の時代でもありました。「昭和の日」をきっかけに、さまざまな「昭和」に思いを馳せてみるのも意義深いのではないでしょうか。
4月の星座
おひつじ座
3月21日~4月19日の誕生星座。
ひつじの頭のところにある2等星ハマルが目印で、ヘアピンのように細く曲がった形に星が並んでいる。ギリシャ神話では、金色の羊毛を持ち、空を飛ぶことができたひつじとされている。
4月のくらし
お花見
桜の花を眺めながら屋外で食事を楽しむ花見は、日本独自の風習です。もともとは、作物の神様を迎えるための神事でした。人々は神様と共に宴会をし、その年の豊作を祈ったのです。
清明(せいめい)
二十四節気の一つで、4月5日頃。「清明」とは、万物が清らかで生き生きとした様子を表した「清浄明潔」という言葉が由来です。花が咲き、蝶が舞い、爽やかな風が吹く頃です。
穀雨(こくう)
二十四節気の一つで、4月20日頃。「穀雨」とは、百穀を潤す春の雨のことを表します。気温が安定してきて、まさに春爛漫の季節。草木や作物が一気に育つ頃でもあります。
朧月(おぼろづき)
ほのかにかすんで見える春の夜の月。一日の気温差が激しいこの時期、昼間の暖かい空気が夜になって急激に冷えて水蒸気となり、その水蒸気が月を包み込んで出来る自然現象です。