12月は、和名で「師走(しわす)」。その由来は、「師」である僧侶が、お経をあげるために忙しく走り回る月であることから、「師馳(しは)す」または「師走り月」が語源になったと言われています。クリスマスが近づくにつれ、街はイルミネーションで彩られて美しく輝き、幻想的な雰囲気に。そしてクリスマスが過ぎると、いよいよあっという間に年末が訪れます。年末年始のお休みには、普段忙しいパパやママも親子でのんびり過ごしてみてはいかがでしょうか。
12月の歌
ジングルベル(作詞 宮沢章二/作曲 Pierpont James)
はしれそりよ かぜのように ゆきのなかを かるくはやく
わらいごえを ゆきにまけば あかるいひかりの はなになるよ
ジングルベル ジングルベル すずがなる
すずのリズムに ひかりのわがまう
ジングルベル ジングルベル すずがなる
もりにはやしに ひびきながら
12月の行事
クリスマス
クリスマスとは、イエス・キリストの生誕を祝うキリスト教の行事です。毎年この日には、サンタクロースがプレゼントを持ってきてくれるのを楽しみにしている子ども達も多いですよね。サンタクロースは、キリスト教の聖人であるニコラウスの伝説が由来となっています。聖ニコラウスはとても慈悲深い人物で、死刑囚を助けたり罪人を改心させたりといったたくさんの逸話を持っています。その聖ニコラウスがサンタクロースのイメージのもととなった話の一つに、貧しい家に金貨を投げ入れたというエピソードがあります。その金貨が暖炉にかかっていた靴下にそのまま入ったことから、「サンタクロースが靴下にプレゼントを入れてくれる」という風習が生まれました。
おおみそか
一年の最後の日である「大晦日」。旧暦では毎月の最終日を「晦日(みそか)」と言い、一年で最後の晦日である12月末日を「大晦日」と呼ぶようになりました。大晦日の行事は、平安時代から行われていたと言われており、新しい年の穀物に実りをもたらしてくれる「歳神様(としがみさま)」を祀るための準備が行われていました。歳神様は各家を訪れると信じられていたため、大晦日から家にこもって眠らずに夜通し祈願する「年籠り(としごもり)」をすることが一般的で、これが大晦日の風習の由来と言われています。ちなみにお正月にお馴染みの門松や鏡餅、注連縄(しめなわ)を飾るのも、歳神様をお迎えするために行われていたものです。
12月の自然
日に日に寒さが厳しくなる12月。昔から、冬至(22日ごろ)には、寒さを乗りきるために栄養価の高いかぼちゃを食べたり、ゆず湯に浸かって無病息災を願ったりする習わしがあります。先人の知恵を借りて、風邪など引かず元気に冬を越したいものですね。
シクラメン
冬に細長い形の花が咲く。花弁は一重または八重、色は白・赤・桃色など多様性に富んでいる。
ポインセチア
11~12月ごろに、茎の上にある葉が赤や桃色や乳白色に美しく色付く。クリスマスの飾りによく用いられる。
つばき
冬から春先にかけて、赤・白・桃色の花を咲かせる。枝先に一輪ずつ咲き、葉は厚くて表面は濃緑色でつやがある。
ゆず
年に2回、夏と冬に旬を迎える柑橘類。冬に収穫される果実は黄色く熟しており、ゆず湯や料理の香りづけなどに使われる。