8月ともなればいよいよ夏本番。お盆の時期やその前後に、長めの休暇を取る予定の方も多いのではないでしょうか? 帰省や旅行、お祭りや花火大会などに出かけてアクティブに過ごしたり、特に予定は立てずにのんびり過ごしたり……人によってもその過ごし方はさまざまかもしれません。今年は全国的に平年より厳しい暑さになると予想されていますが、思い思いの方法で日頃の疲れをリフレッシュしつつ、楽しい夏休みを満喫できるといいですね。
8月の歌
うみ(作詞 林柳波/作曲 井上武士)
うみは ひろいな おおきいな
つきが のぼるし ひが しずむ
うみは おおなみ あおいなみ
ゆれて どこまで つづくやら
8月の行事
お盆
盆は、亡くなった祖先の霊を家に迎え、供養する行事です。もともと旧暦の7月(新暦の8月ごろ)に行われていましたが、現在では新暦の7月に行うところと、一カ月遅れの8月に行うところがあります。盆の始まりと終わりの日は、地方によってさまざまです。
盆の初日の夜には、家の前で迎え火を焚いて祖先の霊を迎えます。また、盆の間は花やくだもの、なすやキュウリで作った馬などを供えたり、お墓参りをしたりして祖先の霊を供養します。そして最終日には、送り火を焚いたり、精霊流しをしたりして、霊をあの世へ送るのです。ちなみに、現在では夏祭りのイメージが強い盆踊りも、本来は祖先の霊を慰めるための盆行事の一つでした。
暑中見舞い・残暑見舞い
「暑中見舞い」は、猛暑期に普段なかなか会えない方やお世話になった方の健康を気遣い、壮健に過ごしてほしいとの願いを届ける夏のあいさつ状です。この習慣は、江戸時代に生まれたといわれています。その由来は、お盆に里帰りする際、直接、品を持参して祖先の霊に捧げていたことによります。江戸時代になると、お世話になっている人全般への贈答の習慣へと変化していきました。その後、郵便制度の発達とともにこの習慣が簡素化され、大正時代には「暑中見舞い」としてあいさつ状を送るという現在の形が定着しました。
二十四節気の「小暑」(7月7日頃)~「立秋の前日」(8月7日頃)にかけて送るのが通例で、それ以降は「残暑見舞い」として送ります。
8月の自然
夏といえば、すいかや桃、巨峰などの果物がおいしい季節。好きな果物で、簡単で美味しいひんやりデザートを作ってみるのもおすすめです。すいかや桃は一口大に切り、巨峰は房からはずして皮をむいてから、一つずつラップで包んで冷凍庫へ。あとは果物が凍るのを待てばフローズンフルーツのできあがり! また、製氷皿に好きなジュースを入れて凍らせるだけで、一口シャーベットが完成。ぜひ親子で試してみてはいかがでしょうか?
すいか
つる性の瓜科植物。緑の皮に黒いしま模様で赤い果肉が一般的だが、果肉が黄色いものや、皮が黒いものもある。
ひまわり
高さ3mくらいまで成長し、長い茎の先に黄色い大きな花が咲く。太陽を追うように花が回ることから「日回り」とも表記される。
にゅうどうぐも
丸く盛り上がった形をした雲。積乱雲のこと。夏に多く発生し夕立や雷雨をもたらす。
へちま
夏に黄色い花が咲き、秋に大きな実がなる。若い果実は食用に、成熟した果実はたわしなどに用いられる。