暮らし

どうして○○の秋って言うの?

だんだん涼しくなってきて、木の葉も色づき始める10月。
実はこの季節、昔から「〇〇の秋」と呼ばれることがたくさんあるんです。今回はその理由を、親子で一緒に楽しく学んでみましょう!

食欲の秋ってどうして?

秋になると、「なんだか食べ物がおいしく感じるなあ…」と思ったことはありませんか?
実はそれ、気のせいではないんです!

秋は、1年の中で特に“旬(しゅん)”の食べ物が多い季節。
「旬」とは、その食べ物がいちばんおいしくなる時期のことです。

たとえば──
・さつまいも:甘くてホクホク、焼きいもにぴったり!
・栗(くり):栗ごはんやモンブランに♪
・さんま:脂がのっていて、焼くだけでごちそう!
・ぶどうや梨:ジューシーで甘くて、秋のフルーツの代表!

また、夏の暑さがやわらいで、体の調子が整いやすくなることで「お腹がすいてくる」=「食欲がわく」という体のリズムも関係しています。

動物たちも冬に備えて、秋にはたくさん食べ物を食べて体に栄養をためこみます。人間も同じように、体が「エネルギーをためたい」と感じるのかもしれませんね。

親子でやってみよう!

「秋の味覚クッキング」にチャレンジ!
焼きいもを作ったり、さんまを焼いたり、栗ごはんを作ったり。
旬の味覚を五感で楽しんでみましょう。

読書の秋ってどうして?

「読書の秋」という言葉、聞いたことがありますか?
この言葉の由来は、なんと昔の中国の詩人が書いた一文にあるんです。

昔の人は、秋になると日が沈むのが早くなり、夜が長くなることから、
「ゆっくり静かに本を読むのにぴったりの季節」と考えていたようです。
これが日本にも伝わり、「読書の秋」という言葉が広まったと言われています。

また、夏のように暑すぎず、冬のように寒すぎない秋は、気候が穏やかで集中しやすい時期でもあります。
本を読むには最高のタイミングなんですね。

こんな読み方も楽しいよ!

・家族で「読書の時間」を作って、同じ部屋で別々の本を読んでみる
・お子さんが読んだ本について「どんなお話だった?」と聞いてみる
・テーマを決めて読んでみる(「秋が出てくる絵本」や「動物の話」など)

スポーツの秋ってどうして?

秋になると、運動会や体力づくりのイベントが増えますよね。
それにはちゃんと理由があります!

秋は、気温がちょうどよく、暑すぎず寒すぎず、体を動かすのにぴったりな季節。
夏は熱中症が心配で思いっきり運動できない日もありましたが、秋は体力が戻ってくる時期なんです。
また、空気もカラッとしていて気持ちがいいので、自然と「外に出て動きたい!」という気分になりやすいのです。

こんな背景から、秋には「スポーツの日」(10月第2月曜日)という祝日があり、

「スポーツの秋」という言葉が広まりました。
もともとは東京オリンピック(1964年)を記念してつくられた祝日なんですよ。

親子でTRY!

おうちや公園で「ミニ運動会」を開催!
競争するだけでなく、「スプーンでボール運び」「親子ストレッチ」など、協力する競技も楽しいですね。

ハロウィンってなに?

10月31日といえば「ハロウィン」!
日本でも仮装やお菓子、イベントが楽しまれるようになってきましたが、もともとはどんな行事か知っていますか?

ハロウィンは、ヨーロッパの古い風習がもとになっています。
秋の収穫をお祝いしながら、「悪い霊(れい)や魔物から身を守る」という意味もありました。
そのため、怖いおばけや魔女の仮装をするようになったのです。

アメリカでは子どもたちが仮装して、近所の家をまわり「トリック・オア・トリート!(お菓子をくれなきゃイタズラするよ!)」と言ってお菓子をもらうのが定番。
今では世界中で、楽しいイベントとして広がっています。

英語で遊ぼう!

ハロウィンにちなんで、親子で英語のあいさつも練習してみよう!
「Happy Halloween!(ハッピー ハロウィン)」
「Trick or Treat!(トリック オア トリート)」

秋は五感で楽しむ季節

10月は、「見る」「聞く」「食べる」「感じる」「動く」など、五感をフルに使って季節を楽しめる最高のタイミングです。
ただ毎日を過ごすのではなく、ふと立ち止まって「なんでかな?」と感じることで、親子の会話や学びにもつながります。

ぜひこの秋は、「〇〇の秋」をたくさん見つけて、親子で思い出を作ってくださいね!