会報誌

子どもの「時間間隔」は大人のサポートが重要!【つくし会コラム】

「3時のおやつ」、「5時だ帰ろう」など子どもの生活に関連する言葉があまり聞かれなくなった気がします。

現代社会では、時間のコントロールが上手くいかず、親子の生活が不規則になることもあるでしょう。デジタルでつながる社会は、24時間稼働であり、現代人の時間感覚に変化が起こっていることもその要因として挙げられると思います。

一般的に子どもは、時間の経過を把握する能力が発達していないため、大人と同じように時間を感じることが難しいと言われています。そのため、子どもは、長い時間が経過しても飽きずに遊び続けたり、だらだらご飯を食べたりすることがあります。

これは、脳機能の発達と関連しています。時間感覚は前頭前野という脳の領域が関与しており、この領域は子どもの成長に伴って変化していきます。特に、3歳から5歳の時期にこの領域が急速に発達し、時間感覚が徐々に形成されていきます。

また、子どもたちは直感的な感覚や経験に頼る傾向があります。例えば、大人が「もうすぐ着くよ」と言っても、具体的な時間の概念がないため、イメージしにくいのですが、「あと5分でおやつの時間だよ」と言えば、おやつが近づいていることを感じ取ることができます。このように、具体的なイメージや目標を示すことで、時間の経過を理解しやすくすることができるのです。

子どもたちの時間感覚は成長とともに発達していきますので、大人が子どもをサポートし、理解を深めることが大切です。時間に関するルールやルーティンを作り、子ども達が健全に過ごせる環境を整えることがおすすめです。

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