お子さんが産まれてすくすく育ってくると、「身体の発達」とともに「言葉の発達」も気になってきますよね。こどもが最初に言葉を発する時期はだいたい1歳前後と言われており、その多くは「ワンワン」や「ブーブー」などの幼児語であることが多いです。
2〜3歳になってくると、語彙が多くなって短い文章を話すこどもも出てきます。しかし、中には言葉の遅れが目立ち、あまり話さないこどもも少なからずいるでしょう。
今回は、どうして言葉の発達が遅れているこどもがいるのか、またその対策についてお話ししていきます!
語彙力の発達目安
1〜2歳
「ワンワン」といった幼児語を話し始めると、そこから半年から1年くらいで「ワンワン いた」などの文を話すようになって会話らしくなってきます。
2歳〜3歳
この頃まで成長すると、「ママ ジュース ちょうだい」のような三語文を話すようになります。
その一方で、大人が言ったことに対して「なんで?」「どうして?」などと聞き返したりすることが増えてきます。その時は、無理のない範囲で答えてあげましょう。
3歳以上
3歳以上になると積極的に言葉を使ったコミュニケーションを取り始めます。それに伴い、新しい言葉をどんどん覚えて語彙力が身につきます。
どうして言葉の遅れが起きるの?
ひとこと「言葉の遅れがある」と言っても原因は様々あります。以下のものが代表的な原因です。
・こどもに話す意欲がない
・言葉の意味を理解していない
・聴力や脳の機能に問題がある
順に見ていきましょう。
1. こどもに話す意欲がない
内向的な性格だったり、話すことに対しての意欲や何かを伝えたい気持ちが不十分なこどもは言葉が遅れやすいです。
言葉を発することが苦手であっても、こちらからの呼びかけに反応するようであれば言葉の意味は理解しているので問題はありません。
小さなこどもは耳で聞いた言葉を覚えます。ですので、まずは私たち大人が話しかけたりすることがとても大事なんです!
2. 言葉の意味を理解していない
言葉を話すためには言葉の意味を理解してなければなりません。耳から入った言葉は、脳に伝わりますが、それがうまく機能していないと言葉の意味を理解できずに話すことができないため言葉の遅れに繋がっていることもあります。
「あー」や「うー」のような喃語や「ワンワン」などの幼児語は話せるけど、「いぬ」や「ママ」のような意味のある言葉を話せないこどもは言葉の意味を理解していない可能性があります。
こどもが興味があって指差したものの名前を繰り返し言ってあげたり、「くるま」という単語を教えたいならおもちゃの車を動かしながら「くるま」と教えてあげたりすることが有効です。
3. 聴力や脳の機能に問題がある
小さなこどもは最初、耳から言葉を聞いて覚えます。ですが、聴力に問題があるこどもは言葉を耳で聞くことができないので言葉の遅れが出てしまうのです。
また、2〜3歳になっても言葉を話さない場合は、知的障がいや発達障がいなど、脳の機能に問題があるかもしれません。
これらは、総合的な判断をもって判別されるので、ご自身で決めつけるのではなく必ずかかりつけの小児科の先生や専門のお医者さんに相談しましょう。
気になるこどもの言葉の遅れ、対策は?
こどもの語彙力は私たち大人が話しかけた言葉や何気ない会話で聞いた言葉を真似したり意味を理解することで伸びていくものです。
そのため、ゆっくり丁寧に簡単な内容を話してあげるとこどもはその言葉を覚えやすくなります。
家族間のコミュニケーションは大切な情報源
こどもは会話で聞いた言葉を真似するのであれば、もし家族間のコミュニケーションが希薄だとどうなるでしょうか。
もし家族の会話が少ないと、こどもが得られる情報が少なくなるので語彙力が身につかず、言葉の遅れにつながります。
家族の会話が単語だけで成立していませんか?そうなると、こどもが吸収できる情報も限られてきて、自然と言葉の遅れが出てきてしまいます。
こどもとしっかりコミュニケーションを取りましょう!
言葉以外にも、こどものボディーランゲージに注目することも大切です。例えば、抱っこをせがむ仕草をしている時に「抱っこしてほしいの?」と言葉と行動を関連づけてあげるとこどもは言語を獲得しやすくなり、語彙力が伸びます。
絵本の読み聞かせや動画を見せることは言葉に触れるいい機会になりますので対策としておすすめです!同じ物語を繰り返し読み聞かせたりすることで、言葉を覚えて語彙力が身につきますよ♪
この行動は避けましょう
こどもは注意されたら自分に自信を持てなくなります。言葉の教育も同じで、言葉の言い直しを過度に行うと、自己肯定感が低下したり、話すことへの気力が失われるので控えてあげてください。
まとめ
こどもの言葉の遅れはその子が置かれた環境によって変わるので、もし家族の会話が少なかったりしたら、会話を出来るだけしてみるなど努力をしてみると改善するかもしれません。
ただし、言葉の遅れの原因がこどもの身体に問題がある場合は、専門のお医者さんに相談してくださいね。
他の子よりも言葉の遅れがあると気になって仕方なくなりますよね。そんな時は、保育園の先生や周りのママ友の方に相談してみるのもいいかもしれませんよ♪