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たんぱく質の重要性とは何だろう?

たんぱく質の役割と重要性

みなさんにたんぱく質ってどんなものか知っていますか?
たんぱく質とはアミノ酸が多数結合した高分子化合物で、筋肉や臓器など体を構成する要素として非常に重要なものと言われています。また他にも様々な働きをしてくれてます。今回、乳幼児にとってどんな役割や重要性があるのか見ていきましょう!

①成長と発達

たんぱく質は、乳幼児の身体の成長と発達において不可欠な役割を果たします。筋肉、皮膚、髪の毛、内臓、そして免疫など、体内のすべての細胞や組織はたんぱく質で構成されていると言われています。健康な身体を維持するためには、日々の食事から十分なたんぱく質を摂取することが必要ですね。

②免疫強化

たんぱく質は、免疫細胞の生成や、感染症から身体を守る抗体の産生に必要と言われています。お母さんからの母乳には、病原体に対する防御力を高めるための免疫グロブリンというたんぱく質が含まれているため、母乳育児も重要ということを聞いたことがありますよね。※細胞へのウイルスの結合や侵入を阻害し、ウイルスの増殖を妨害することでウイルス感染を防ぐ効果があると言われています。

③脳の発達

脳の発達にもたんぱく質は欠かせないものですよね。脳の神経細胞や神経伝達物質の形成に関与し、知能の発達や認知機能の役に立っています。乳幼児期は、脳が急速に発達する時期であり、この時期にたんぱく質が不足すると、将来的な学習能力や記憶力に影34響を与える可能性があります。

たんぱく質の必要量はどのくらい?

たんぱく質の必要量を意識して摂取していますか?摂取量を意識して食事をつくることはとても大変ですよね。いったいどれくらいの摂取量が必要なのか見ていきたいと思います。

年齢別のたんぱく質推奨摂取量

日本の栄養学において、乳幼児のたんぱく質の推奨摂取量は年齢に応じて定められています。年齢ごとの1日の推奨摂取量です。

◆0~6ヶ月: 約9.1g/日
◆7~12ヶ月: 約11g/日
◆1~3歳: 約13g/日

これらの量は、成長に伴う体重増加と代謝の活発化を考慮して設定されています。母乳や人工乳には、これらの摂取基準を満たすためのたんぱく質が含まれていますが、離乳食を進める際には、食材からもたんぱく質をバランス良く摂取させることが大切です。

過剰摂取のリスク

たんぱく質は必要不可欠な栄養素ですが、過剰に摂取することは乳幼児の体に負担をかける可能性があります。腎臓が未熟な乳幼児において、過剰なたんぱく質の摂取は腎機能に負荷を与え、長期的には腎臓疾患を引き起こすリスクがあります。したがって、たんぱく質摂取量には注意が必要です。

たんぱく質を豊富に含む食材

たんぱく質には、動物性と植物性の2種類があり、それぞれに特徴があります。普段の食事でどちらのたんぱく質を多く摂取しているのでしょうか。

動物性たんぱく質

動物性たんぱく質は、必須アミノ酸をバランス良く含んでおり、乳幼児の成長に非常に効果的です。以下は、代表的なたんぱく質源です。

: 卵は完全なたんぱく質源とされ、アミノ酸スコアが非常に高い食品です。特に卵黄にはビタミンやミネラルも豊富に含まれていますが、アレルギー反応を引き起こすことがあるため、初めて与える際には注意が必要です。

: 魚は良質なたんぱく質を提供し、DHAやEPAといった脂肪酸も豊富に含まれており、脳の発達に寄与します。特に青魚が推奨されますが、骨やアレルギーに配慮する必要があります。

鶏肉・豚肉・牛肉: これらの肉類も優れたたんぱく質源です。鶏肉は比較的脂肪が少なく、消化吸収が良いので、初期の離乳食として適しています。豚肉や牛肉は鉄分を多く含み、成長期の貧血予防に役立ちます。

植物性たんぱく質

植物性たんぱく質は、動物性たんぱく質と異なり、アミノ酸バランスに欠ける場合がありますが、食材を組み合わせることで十分な栄養を摂取できます。

豆類: 大豆は非常に良質な植物性たんぱく質源であり、豆腐や納豆、きな粉など多様な形で摂取できます。大豆製品にはカルシウムや鉄分も含まれており、栄養バランスを整えるのに役立ちます。

穀類: 玄米や全粒小麦などの穀類もたんぱく質を含んでいます。これらは食物繊維やビタミンB群も豊富で、腸内環境の改善にも寄与します。

◆ナッツ類: アーモンドやくるみなどは、少量で効率良くたんぱく質を補給できる食品ですが、窒息のリスクがあるため、乳幼児には適切な大きさに砕くなどの工夫が必要です。

たんぱく質不足になるとどうなる?

たんぱく質不足になると様々な症状が引き起こす可能性があります。さてどんな症状が起きるのでしょうか。

①成長遅延

たんぱく質が不足すると、乳幼児の身体的な成長が遅れる可能性があります。身長や体重の増加が不十分になるだけでなく、筋肉の発達にも支障をきたします。たんぱく質は筋肉の主要成分であり、筋肉量が減少すると運動能力が低下し、日常生活に支障を与える可能性があります。

②免疫力の低下

たんぱく質は免疫系の構築に不可欠です。たんぱく質が不足すると、免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなるリスクが高まります。風邪やインフルエンザなど、一般的な感染症に頻繁にかかる場合は、たんぱく質不足を疑う必要があります。

③知能や行動の発達への影響

脳の発達にもたんぱく質が重要であることから、不足すると知能や行動の発達に悪影響を及ぼすことがあります。集中力の低下や、学習障害、行動の異常が見られる場合もあります。これらは、特に長期的な影響を及ぼす可能性があり、早期に適切な対処が必要です。

たんぱく質摂取をするためのごはんとは?

たんぱく質不足を解消するためにはどんなものを食べるといいのでしょうか。好き嫌いをすると栄養が偏ってしまい、元気がでないな・・・て思う子どもたちもいるかもしれません。今回、少しでもたくさんの子どもたちが、たんぱく質不足にならないように摂取が必要な食べ物について見ていきましょう。

バランスの取れたごはん

乳幼児の食事は、バランスが重要です。たんぱく質だけでなく、炭水化物や脂質、ビタミン、ミネラルもバランス良く摂取させることが、健全な成長に繋がります。例えば、米やパンなどの炭水化物と、肉や魚、大豆製品などのたんぱく質源を組み合わせ、彩り豊かな食事を提供することが望ましいです。

食事の工夫

食材の選び方や調理方法にも工夫が必要です。例えば、たんぱく質を含む食材をスープに入れたり、おかずの一部として小分けにして提供することで、少食の子どもでも無理なくたんぱく質を摂取できます。また、離乳食の進め方に応じて、食材の形状や硬さを調整することで、乳幼児が食べやすい形に整えることが大切です。

おやつ

おやつの時間も、たんぱく質を補う良い機会です。例えば、ヨーグルトやチーズ、ナッツバターを塗ったパンなど、たんぱく質を豊富に含むおやつを提供することで、1日の総摂取量を増やすことができます。ただし、砂糖の多いおやつには注意が必要です。

まとめ

たんぱく質は、乳幼児が元気に健康でいられるように、非常に重要な栄養素と言われています。そのため、適切なたんぱく質の摂取を心がけて身体の成長、免疫力の向上、そして知能の発達サポートができればと思います。
また乳幼児期は、一生の健康の基盤を築く大切な時期です。元気に健康でいられるように日々の食事の工夫や栄養のバランスを考えて、過剰摂取にならないように食事を作ることが重要ですね。できるだけ、たんぱく質を豊富に含んだ食材や魚、肉、野菜をまんべんなく積極的に取り入れ、健康な身体づくりを家族みんなで心掛けてみましょう!

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