今回は、数の学びについて考えてみます。
世の中は「数」でできている
人間社会に存在するものは、たいてい数を使った計算によって作られたものです。
例えば、家庭にある椅子や机、家そのものも構造計算によって生み出されていますし、電車・飛行機・自動車などのモビリティは、より高度な計算によって設計されています。また、昨今話題に上がるAIを利用することで、超高度かつハイスピードな計算によって、我々の生活は、より便利なものになると考えられます。
こどもと「数」の向き合い方
このような時代背景の中で、子ども達は数とどのように向き合うべきなのでしょうか。計算は全て機械が行い、数を学ばなくても豊かな人間生活を送れるという考え方もあるかも知れません。しかし、数の原理原則を学ぶことは、世の中に存在するあらゆる物の仕組みを理解することにつながります。そして、数を使ったゲームやトレーニングは脳を活性化させたり、機能を向上することにもつながるでしょう。
「数のおもしろさ」から広がる世界
幼少期には、足し算や引き算ができるようになることよりも、まずはものを正しく数えたり、数字の大小の感覚を身につけることで「数のおもしろさ」に触れることが重要だと思います。小学生になれば、計算の概念を知ることで、より楽しく数字を操ることができるようになるでしょう。同時に、計算できるものだけでなく、人間の感情など計算することができない不確実なものとも向き合い、様々な経験をすることで、実社会の本質を学ぶことができると思います。