昨今、仕事をする上でリモートや在宅勤務は選択肢として当たり前のものになってきました。通勤の負担を減らし、子どもの成長を間近で見守れる素晴らしい仕組みです。
しかし、実は「出社勤務より育児ストレスが高まりやすい」という意外な研究データもあります。国内外の調査では、リモートワークを行う親は仕事と育児の境界が曖昧になりやすく、育児ストレスを感じるリスクが約1.8倍になることが示されています。
「目の前にいるのに構ってあげられない」という状況は、親にとっても大きな心理的負担となります。この課題を解決する鍵は、時間の長さではなく「メリハリ」だと言われています。
ある発達心理学の研究では、ダラダラとスマホを見ながら一緒にいるよりも、「5分間だけ画面を伏せ、100%の注意を子どもに向ける」ほうが、子どもの安心感を高めることが示されています。たった5分でも、目を見て話を聴き、心が満たされる時間(質の高い関わり)があれば、子どもはその後、安心して親の仕事時間を待てるようになることがあるのです。
あわせて、「パソコンを閉じたら休憩」「この部屋は仕事中」といった分かりやすいサインで環境を区切ることも有効です。
リモートワークの「いつでも近くにいられる」という最大のメリットを活かすためにも、物理的な距離に甘えず、お互いが心地よい「心のメリハリ」を家庭内で整えていくことが大切です。





