12月は冬の始まりの季節です。各地で初雪が降り、街はイルミネーションで彩られます。寒さが増す中、子どもたちはクリスマスや冬休みにワクワク、大人は年末の準備で大忙し。家族でクリスマスプレゼントのお買い物に行ったり、大掃除を手伝ってもらったり、季節の行事を通して親子の時間が深まる時期です。年越しそばやおせちの準備も、子どもと一緒に楽しめば素敵な思い出に。慌ただしい中でも、心あたたまる冬を家族で過ごしたいですね。
12月の自然
師走(しわす)
12月の和名。「師(僧侶)も走るほど忙しい月」が由来とされています。大掃除や仕事納めなどで忙しくなる時期で、年の終わりを実感させる独特の風情が込められている言葉です。
ネギ
冬に甘みが増し、香りと風味が豊かになる旬の野菜。ビタミンCやβ-カロテンなどを含み、風邪予防や血行促進に効果的です。鍋料理や炒め物など、体を温める冬に最適な食材です。
ズワイガニ
冬に旬を迎える高級食材で、繊細な身と上品な甘みが特徴。低脂肪・高たんぱくで、亜鉛やタウリンなどの栄養素も豊富です。カニ鍋やカニしゃぶなど、冬の食卓を贅沢に彩ります。
初雪
初雪は、冬の訪れを告げる風物詩。北日本や山間部を中心に平地でも見られ、白銀の景色が広がります。本格的な冬支度の合図として、人々の心に特別な季節感をもたらします。
12月の行事
大掃除
どんな行事なの?
年末の大掃除は、新しい年を清々しく迎えるために行う日本の習慣です。家族総出で行う家庭も多く、年末の慌ただしさの中にも心を整える行事として大切にされています。
どうやって始まったの?
年末の大掃除の習慣は、「煤払い(すすはらい)」という宮中行事に由来しています。江戸時代には庶民にも広まり、普段は手が届かない場所まで丁寧に掃除することで一年の汚れや厄を落とし、新年に歳神様を迎える準備として行われるようになりました。
まめ知識
現在では大晦日に行うご家庭も多いですが、もともと「煤払い」は12月13日に行われていたことから、本来はこの日から大晦日の前までに終わらせるのが望ましいのだとか。大晦日は軽く掃き掃除をする程度が良いとされ、これを「掃納(はきおさめ」と呼びます。
12月の記念日
映画の日(12月1日)
日本で初めて映画が一般公開されたことを記念し、1956年に日本映画連合会(現在の日本映画製作者連盟)が制定した記念日。映画を劇場で観る魅力を知ってもらうことを目的とし、毎年この日には多くの映画館で入場料の割引や関連イベントが実施されます。
漢字の日(12月12日)
日本漢字能力検定協会が1995年に制定した記念日で、日付は「いい(1)字(2)いち(1)字(2)」という語呂合わせが由来となっています。漢字の日には、その年の世相を象徴する「今年の漢字」が全国から募集され、最も多く応募された漢字が京都市の清水寺で発表されます。

12月の誕生花
カトレア
カトレアは、ブラジル原産のラン科の植物です。四方に花びらが開き、その中心で筒状の花を咲かせます。華やかで美しい花の姿から「洋ランの女王」とも呼ばれています。花言葉は「魅力的」「優雅な女性」。





