12月になるといよいよ寒さも厳しさを増し、楽しい行事が盛りだくさんの季節がやってきます。一年を振り返りながら、お世話になった方への感謝を込めてお歳暮や年賀状を準備したり、クリスマスツリーやリースの飾りつけをしたり、お正月を気持ちよく迎えるために大掃除をしたり。何かと忙しくあっという間に時間が過ぎていく年末ですが、一つ一つの行事の意味や由来などにも思いを馳せながら、家族で楽しく過ごせると良いですよね。
12月の行事
クリスマス
クリスマスは、イエス・キリストが生まれたことを祝う行事です。クリスマスツリーを飾り、ローストチキンやケーキなどのごちそうを食べながら家族で楽しく過ごします。夜にはサンタクロースがプレゼントを持ってやってくると言われています。世界に目を向けると、それぞれの国によってお祝いの仕方が違います。スウェーデンでは、12月中旬の「ルシア祭」がクリスマス行事の始まりで、ろうそくのついた冠をかぶった女神が合唱隊と共に歌を歌って春が来るのを祈ります。オーストリアでは、サンタクロースと一緒に鬼がやってきて、子ども達は良い子になることを鬼に約束します。南半球の国は、夏にクリスマスを迎えます。サンタクロースはサーフボードに乗ってやってくるそうです。
すす払い
12月13日は「すす払い」の日です。「すす払い」とは、新年の神様である「年神様」をお正月に迎えるために、一年分の汚れを落とす大掃除のこと。囲炉裏を使っていた頃は、家中にすすが付いており、これを払ってきれいにしたことから「すす払い」と呼ばれるようになりました。12月13日に行われるようになったのは江戸時代のこと。すす払いの日には家族で大掃除をし、それが終わると「すす払い祝い」として神様にすす払い団子をお供えしたり、すす払い餅やすす払い粥を食べる習慣があったそうです。この習慣は、大正時代の頃まで続いていましたが、13日に掃除をすると年末までにまた汚れてしまうため、現在では12月下旬に大掃除をする場合が多いようです。
12月の星座
いて座
11月23日~12月21日の誕生星座。
天の川が一番濃く、幅広く見えるあたりに広がっている。上半身が人間、下半身が馬の姿をしており、弓矢で隣の「さそり座」をねらっている。目印は、腕や弓の付近にあたる、北斗七星に似た形の6つの星で、南の空にあることから「南斗六星」と呼ばれている。
12月のくらし
大雪(たいせつ)
二十四節気の一つで、今年は12月7日。大雪とは「雪が降り積もる時期」という意味です。その名の通り、地域によっては雪の日が増え、本格的な冬が始まります。
お歳暮
今年一年お世話になった人に対して、感謝の気持ちを込めて渡す贈り物のこと。贈る時期は、地方により異なりますが、だいたい12月10日頃~20日頃までとされています。
冬至(とうじ)
二十四節気の一つで、今年は12月22日。冬至とは、一年のうちでもっとも太陽の出ている時間が短く、夜が長い日です。かぼちゃを食べたり、ゆずのお風呂に入る習慣があります。
大みそか
一年の最後の日。深夜12時をはさんで108回つき鳴らされる「除夜の鐘」を聞き、そばのように細く長く長寿であるようにと願いながら「年越しそば」を食べて新年を迎えます。