会報誌

親子で季節を楽しもう! ~11月~

暖かい日と寒い日を繰り返しながら、次第に寒さが深まっていく11月。年内最後の祝日である「勤労感謝の日」や、正月準備のはじまりを告げる「酉の市」など、徐々に一年の終わりが近づいていることを感じさせる時期でもあります。冷たい風に落ち葉が舞い、虫や動物たちは冬眠に入る準備を始めるころ。地面いっぱいに広がる落ち葉と、葉を落とした木々……。そんな景色を見ながら、秋から冬へと移り変わる季節を楽しむのもよいですね。

11月の行事

勤労感謝の日

11月23日は、「勤労感謝の日」です。国民の祝日に関する法律の条文には、「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう日」とあります。つまり、働くことや仕事そのものを大切な習慣として重んじ、国民同士が互いに感謝を示し合う日として定められているのです。勤労感謝の日は、もともと五穀豊穣を祝う日本古来の風習である新嘗祭(にいなめさい)に由来しています。新嘗祭とは、収穫した農作物を皇祖や神々にお供えするという宮中行事の一つ。実際に戦前は、11月23日は新嘗祭の日という休日でした。しかし、戦後GHQが「宮中行事と国民行事を切り離す必要がある」と考えたことから、勤労感謝の日に改め現在に至っています

酉の市(とりのいち)

江戸時代から続く、日本各地の鷲神社(おおとりじんじゃ)の年中行事。11月の酉の日に、にぎやかな市がたつことから「酉の市」と呼ばれています。名物は、縁起物がたくさんついた熊手。もともと農具として売られていた熊手が、福や金銀をかき集めるものに見立てられ、商売繁盛や招福の意味が込められるようになったそう。酉の日は12日ごとに巡ってくるため、11月に3度行われる年もあり、1度目を「一の酉」、2度目を「二の酉」、3度目を「三の酉」といいます。ちなみに、今年は一の酉が11月11日、二の酉が11月23日で、三の酉はありません。酉の市は、正月準備のはじまりを告げる風物詩。ぜひ家族で楽しんでみてはいかがでしょうか。

11月の星座

さそり座

10月24日~11月22日の誕生星座。
南の空の低いところに見えるのであまり目立たないが、大きなS字型に星が並んでいて形はとても分かりやすいギリシャ神話では、乱暴者の狩人オリオンを殺したサソリとされており、この一件以来、オリオンはサソリを恐れるようになったといわれている。

11月のくらし

文化の日

1946年11月3日に新憲法が公布されたことを記念して、2年後の1948年に「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」として定められました。文化勲章の授章式などが行われます。

立冬(りっとう)

二十四節気の一つで、今年は11月8日。暦の上では冬が始まる日です。木枯らしが吹き、木々の葉が落ち、早いところでは初雪の知らせが聞こえるなど、冬の兆しが見え始める季節

七五三

三歳・五歳・七歳の節目に、子どもが無事に育ったことを祝う行事です。将軍徳川綱吉の子である徳松のお祝いが11月15日に行われたことから、この日に定められたのだとか。

小雪(しょうせつ)


二十四節気の一つで、今年は11月22日。雪が降りはじめるころではあるものの、まだ積もるほど降らないことから「小雪」といわれるようになったとされています。

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