赤ちゃんの肌はもちもちでとてもきれいに見えますが、実際はとても繊細でデリケートです。肌の機能が未熟なため、少しの刺激でトラブルを起こしてしまうことも。また、赤ちゃんの時期の肌状態が将来の肌にも影響すると言われています。今回は肌トラブルを回避して健やかな肌を育てるためのベビースキンケアについてお伝えします。
赤ちゃんの肌はバリア機能が未熟
肌には体の内部を守る「バリア機能」の役割があり、細菌の侵入や内側からの水分の蒸発を防いでいます。赤ちゃんの肌は大人の肌の半分以下の薄さしかなくバリア機能が未熟です。そのため乾燥しやすく外部からの刺激にも弱いので、肌トラブルを起こしがちなんです。また肌トラブルが赤ちゃんの不快感となり、泣き止まない原因になることも。健康な肌で赤ちゃんにとって快適な状態を保つためには、生まれてすぐからスキンケアを始めることがとても大切です。新生児期からの保湿ケアでアトピー性皮膚炎の発症リスクが低下したという研究成果もあり、赤ちゃんの時期のスキンケアは将来の肌も左右するといえます。
赤ちゃんのスキンケア方法
続いて、赤ちゃんのスキンケアの方法についてご紹介していきます。スキンケアに欠かせない基本のステップは3つ。
①清潔にする（洗浄）
②潤いを与える（保湿）
③ダメージから守る（防御）
①清潔にする（洗浄）
酸化した皮脂や汗、ほこりなどの皮膚の汚れは肌にとって刺激となり、さらに菌が繁殖するとトラブルの原因になります。赤ちゃんは汗をかきやすく、よだれや涙も多いのでこまめなケアが必要です。また、洗浄料を選ぶ際は低刺激のもの、洗う際は摩擦が刺激にならないように泡で優しく洗いましょう。しわの間や耳の後ろなども丁寧に洗い、すすぎの際は洗浄料が残らないように気を付けましょう。
②潤いを与える（保湿）
バリア機能が低下すると肌は乾燥して外部からの刺激を受けやすくなります。そのため保湿によって乾燥を防ぐことは、バリア機能を高めることにもなります。保湿剤を選ぶ際には洗浄料と同じく低刺激のもの、さらにローション・クリーム・オイルなど役割を理解しておくと良いでしょう。
ローション…水分を補ってキープする
クリーム・オイル…蓋をすることで水分を閉じ込めて逃がさないようにする
お風呂上がりや着替えのタイミングなど1日2~3回、清潔な状態の手に保湿剤をたっぷり取って、手の平を滑らせるように優しく塗ってあげましょう。季節や肌の状態に合わせて保湿剤を使い分けるのがおすすめです。
③ダメージから守る（防御）
紫外線などのダメージは直接肌トラブルの原因となるため、ダメージから肌を守る必要があります。日差しが強い時間の外出は避けたり、帽子や衣類、赤ちゃん用の日焼け止めクリームを活用しましょう。衣類も肌に優しい生地のものを選ぶのがおすすめです。
この3STEPを理解して正しく赤ちゃんのスキンケアを行い、健やかな肌を育てましょう！
最後に
赤ちゃんが生まれた直後はお母さんの胎脂に守られていますが、どんどん剥がれ落ちて肌の水分はどんどん逃げてしまいます。また、母親由来のホルモンの関係で生後3ヶ月頃までの赤ちゃんは皮脂分泌が活発ですがその後は急激に減少します。赤ちゃんの肌を取り巻く環境は生まれてから変化を続け、とても乾燥しやすくデリケートな状態なんです。将来の肌を左右する大事な時期でもあるのでしっかりとスキンケアを行ってあげたいですね。
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