今回のコラムでは、家庭の「教育指針」について考えたいと思います。教育指針とは、家族全体の「行動指針」とも言い換えることができると思います。なぜなら、保護者の言行が一致していなければ、子どもに良い影響を与えることはできないからです。
では、行動指針の定義とは何でしょうか。行動指針とは、自分達の目標を達成するための羅針盤のようなもので、生き方、考え方の方向を示すものだと思えば良いでしょう。
分かりやすいようにアニメのキャラクターを使って紹介しましょう。有名な漫画であるワンピースの主人公ルフィーの目標は「海賊王に、俺はなる!」で、彼の行動指針は、「ワクワクするような冒険をする」「夢・信念・仲間のためなら死をもおそれない」「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)を手に入れる」というものです。目標に向かって、大切にすべきことを明確にしていることが分かります。
これを教育指針に置き換えた場合、まずは、保護者としてどんな子どもに育てたいか?という目標設定をすることが大切だと思います。育てたい子どもの姿が見えてきたら、どんな考えや価値観を持つべきかという教育指針を決めていくことができるのではないでしょうか。
例えば、「自分の行動に責任を持ち、最後まで決めたことをやり抜く人になる」という目標があった場合には、次のような教育指針を決めることができます。
・毎日コツコツと努力し、その努力が成果につながることを大切にする(やれば、できる)
・人に流されず、自分のやるべきことに集中する
・やりたい!と決めたことは、納得がいくまでやり切る
教育方針=目標に向けて大切にすべきプロセスと考えることもできますので、日々、念頭に置きながら生活することがチャレンジングで楽しい人生の第一歩となるのだと考えます。