3月といえば、年度替わりの時期。卒業式や送別会などが行われ、出会いと別れの季節でもありますよね。4月から進級やクラス替えなどで環境が変わる場合は、楽しみな気持ちと不安な気持ちでいっぱいになっているお子さんもいるかもしれません。新しい環境に向けた準備を整えると同時に、家族で過ごす時間をいつもより多くするなどして、お子さんの不安を少しでも取り除いてあげられると良いですね。
3月の歌
うれしいひなまつり(作詞 サトウハチロー/作曲 河村光陽)
あかりを つけましょ ぼんぼりに
おはなを あげましょ もものはな
ごにんばしの ふえ たいこ
きょうは たのしい ひなまつり
3月の行事
ひなまつり
ひな祭りは、女の子の成長と幸せを願う行事で「桃の節句」とも呼ばれます。この日が女の子の節句と考えられるようになったのは江戸時代のことです。ひな壇には、男女の内裏びなをはじめ、お供の人形や調度品を飾り、桃の花やひし餅などを供えます。内裏びなは、天皇と皇后に似せた人形のことで、男女2体で「お内裏さま」と呼びます。江戸時代初期は内裏びなだけだったものが、江戸中期には段飾りが登場し、三人官女をはじめとしたひな人形やひな道具の数が増えていきました。現在では、置き場所に合わせたコンパクトなものや、ケース入りのものなど、ひな人形も好みに合わせていろいろと選べるようになってきているようです。
春分の日
春分の日は、「自然をたたえ、生物をいつくしむ」ことを趣旨として、祝日法で定められた国民の祝日です。「春分」とは、二十四節気において一年の始まりの季節で、皇室の行事「春季皇霊祭(しゅんきこうりょうさい)」という祭日が名前の由来であると言われています。太陽が黄道上の「春分点」を通過した日を「春分日」と呼び、その日から春分が始まりますが、この「春分日」を現在の「春分の日」と定めています。春分日は、昼と夜の長さが同じになり、この日を境に昼がだんだん長くなっていき夜が短くなる、季節の節目となる日です。冬が終わりを告げ春の訪れが感じられるこの日を、昔から人々は自然に感謝し春を祝福する日として祝っていたのです。
3月の自然
3月は和名で「弥生」。草木がいよいよ生い茂る月、「木草弥や生ひ月(きくさいやおひづき)」が由来とされています。日々春めいてくるこの季節は、子ども達が外で遊ぶのに最適です。冬の間は見られなかった草花や虫などに直接触れて、親子で季節の移り変わりを肌で感じてみてはいかがでしょうか?
たんぽぽ
道ばたや野原などで3月~5月ごろ開花する。花は一般に黄色だが、白もある。生命力が強く、アスファルトの裂け目から生えることも。
もものはな
3月下旬から4月上旬頃に薄桃色の花をつける。淡い紅色の花が多いが、白色から濃紅色までさまざまな色がある。
じんちょうげ
香りのよい花を早春に咲かせる常緑の花木。クチナシ、キンモクセイとともに、日本の三大芳香木の一つに数えられる。
よもぎ
日当たりのよい原野や道端などに集団を作って生える。春の地表に生えた若芽は食用になり、草もちの材料になる。